パンジェンシーの「汗だく開発日誌」

システム開発の備忘録です。

【Ubuntu】コードが読みやすいフォント「Ricty」をインストール

こんにちわ!
パンジェンシーです。

以前、Sublime Text 3を導入しましたが、

pangency.hatenablog.com

見た目のカッコよさに惚れて導入した経緯もあり、カスタマイズの方法を調べていたところ、"Ricty(リクティ)"というフォントが有名であることを知りました。

"Ricty"は、"Inconsolata"と"Migu 1M"という2つのフォントを合成した、可読性の高いフォントだそうです。コーディングは、基本テキストとのにらめっこですから、少しでも見やすいフォントにしたいと思うのは当然ですし、可読性の向上によりスペルミスによるバグも防ぎやすくなります

今回は、この"Ricty"の導入方法を調べたのでメモしておこうと思います。

と、その前に…。

実は、Ricty以外にも、コーディング用のフォントがあるようです。

というか、Rictyはライセンスの関係でフォントファイルの公開ができず、自分で材料となるフォントをダウンロードしてきて合成しないといけないのですが、それを解消するために色々なフォントが作られているようです。

世の中には、オープンで献身的なエンジニアの方がたくさんいるのですね…。本当にありがたいです。世界はで溢れている…。

ですので、それらを先に紹介しておきます。

Ricty Diminished


Rictyの姉妹フォントで、フォントファイルがGitHubで公開されています。


github.com


Rictyよりも使える漢字が少ないらしいですが、フォントファイルをダウンロードしてきてインストールすればいいだけなので、とても簡単に導入できます。

 

Myrica (ミリカ)


Rictyを元に作成された、視認性、判別性の高いフォントのようです。こちらもGitHubでフォントファイルが公開されています。


github.com

Ricty Diminished, Myricaのインストール方法


これらのインストールはとても簡単です。

  1. ttf/ttcファイルをダウンロード
  2. "フォントビューワー"で開く
  3. "インストール"をクリック


これだけです。


正直、わざわざRictyを合成する必要はない気がしますね。それでもRictyを使いたい!という方は以下にお進みください…。

環境

手順

  • fontforgeのインストール
  • 材料のダウンロード
  • Rictyの合成
  • Rictyのインストール

fontforgeのインストール

$ sudo apt-get install fontforge

材料のダウンロード


以下の2つのフォントをダウンロードします。

Inconsolata Inconsolataから、"OpenType file"をクリックしてダウンロードします。
Migu 1M Miguフォント : M+とIPAの合成フォントから、"migu-1m〜.zipのダウンロード"をクリックしてダウンロードします。

 

作業用のフォルダ(ここではwork)を作成し、ダウンロードした、

  • Inconsolata.otf
  • migu-1m-bold.ttf
  • migu-1m-regular.ttf

の3つのファイルをworkフォルダに入れます。

Rictyの合成


以下のサイトから、ricty_generator.shをダウンロードし、workフォルダに入れます。


github.com


workフォルダに移動し、以下のように実行します。

$ chmod u+x ricty_generator.sh
$ ./ricty_generator.sh Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf


以下の4つのファイルが出来上がります。

  • Ricty-Regular.ttf
  • Ricty-Bold.ttf
  • RictyDiscord-Regular.ttf
  • RictyDiscord-Bold.ttf

Rictyのインストール


出来上がった4つのファイルをフォントビューワーで開き、インストールすれば完了です。


いかがでしたでしょうか。
皆様のコーディング環境が少しでも快適になれば幸いです。